毎年8月16日に開催される『浅川の花火』が、台風7号の影響で延期され、翌17日土曜日に開催されました。この延期により、本町・荒町両青年会が制作する、全長15m重さ、300キロの仕掛け花火「大からくり」の、町内から打ち上げ現場までの練り歩きが中止になり、「大からくり」から続けて点火される大仕掛け「浅川の滝」が一緒にプログラムから消えることになりました。
安全上の問題なので仕方のないことなのですが、「大からくり」の町内練り歩き→打ち上げ現場設置→「大からくり」点火から続けて「浅川の滝」への点火、毎年この流れで花火のスタートが切られるので、少し寂しい気持ちになったのですが、それを打ち消すくらい今年のプログラムはすばらしく、思わず声をあげたくなるほどの感動がありました。
17日の朝8時頃の浅川駅前通りです。雨がようやく止んだのですが、空はどんよりとした曇り空です。本当に今日は大丈夫?って感じです。花火観覧会場の「町民グラウンド」へ行ってみます。
相当雨が降ったので、グラウンドは所どころ水たまりがある状態です。滝輪地区から眺めてみても大丈夫?って感じです。
本当に大丈夫っ?て感じだったのが、午後1時を過ぎる頃のなると、厚かった雲は消え、青空が広がってきました。観覧場所のグラウンドはぬかるみが消え、早くもレジャーシートを敷いて場所取りをする人が現れました。
17時57分着郡山発常陸大子行きの水郡線が磐城浅川駅に到着しました。ぞろぞろと乗客が降りてきます。
今年初めて駅広場に露店が開きました。ここからはゆっくり座って花火を観ることができ、来年以降の花火観覧の穴場になるかもしれません。
県道227号の一色街道踏切を渡り、役場通りの信号を右に曲がり、露店の並ぶ道をまっすぐ歩くと、町民グラウンドの花火観覧場所に到着です。
午後6時半頃には、グラウンドの中は人でいっぱいです。奥の方には、キッチンカーが13台出店しています。手前には、15日夜の盆踊り会場の『夏夜店』でお世話になった、商工会青年部の方たちが、テント販売をしていました。
そして、午後7時花火が始まりました。打ち上げられた花火の煙が、次の花火の邪魔をすることがなく、絶好の花火日和です。特に8時過ぎに打ち上げられた、(有)大東鉄工の酒井さんからの「音楽創作花火~ハナミズキ~」は、そのスケールと鮮やかさに圧倒されて、涙が出るほどの感動でした。
締めくくりは「大地雷火」なのですが、うまく写真に収めることができませんでした。この「大地雷火」を観るたびに思い出すことがあります。昔、国道118号線が街中を通っていてバイパスが無く、城山下が打ち上げ現場で、その城山真前の場所である、月斉陣馬付近が花火を観る絶好の場所だった頃です。
そこから観る「大地雷火」は、花火の爆発音と、城山上の扇形に広がる閃光の迫力に圧倒されたものでした。できるのであれば、この「大地雷火」だけは、現在のバイパスにあるセブンイレブンかリオンドールの駐車場から観たいものです。
午後8時半過ぎに終了です。あんなにいた人達が8時45分には誰もいなくなりました。
それから、今年は帰る人の為に、磐城浅川駅21時44分発の磐城石川発大子行き臨時列車が運行されました。16日から17日への変更で、浅川町を訪れる人が、大幅に減るかもしれないと思っていましたが、4万とも5万とも言われている大勢の人が来てもらえた事、そして無事に終えることができた事、浅川町民として嬉しく誇りに思います。
両町青年会をはじめとする花火開催の為に関わった全ての人に感謝いたします。