染の虚空蔵様

今年の1月初めに浅川町地域おこし協力隊に着任して、まず最初に訪れたのが「染縁満虚空蔵菩薩」、町の方々が“染の虚空蔵さ”んとして親しまれている場所でした。県道75号塙泉崎線で滝輪から太田輪に向かう途中、右手に伸びる山並みの頂上近く、杉林の中に古墳群があります。その洞窟の一つに虚空蔵菩薩が祀られています。

75号線からの入り口
ゆるやかに登って
ちょっと登って
かなり登って
到着です

浅川町指定文化財 染の虚空蔵様

社川沿岸に開けた耕地を一望できるここの山頂部に切石積の横穴古墳があり、その古墳の中に虚空蔵菩薩が祀られている。この虚空菩薩の安置された石室の壁面には十三仏の梵字が装飾性をもった筆法で薬研彫りされ残っている。天保14年(1843)に記された八旗家所蔵の「当院記録帳」によると、染の虚空蔵様は「足利尊氏将軍氏より4代目の義持公の時応永13年(1406)に開基された」とある。永年の風雪で石窟の損傷も見られたので近年その保全を図り浄財によって鞘堂を完成させた。地元民は毎年4月3日を祭りの日と定め染縁満虚空蔵大菩薩として永い信仰を今に伝えている。                                                                                                         有形文化財平成5年4月30日指定第6号浅川町教育委員会

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